最初は、児童思春期の医療がやりたくてこの地で開業しました。
でも実際は、子供たちより、労働者が多く来るクリニックになっていました。
それもそのはずで、海側と山側の工業地帯の真ん中にあるからです。
このように、自分がやりたいと思っている事が地域の特性や事情で出来なくなって、その代わりに全く新しい分野が開けてくる事があります。
東大分の中小企業の経営の仕方や雇用の考え方に馴染むのに15年以上かかりました。労働者の皆さんの会社や家族に対する考え方を理解するのにも、15年以上かかりました。とても時代の変化のはやい場所です。
となりの臼杵市は城下町でゆっくりとし、義理人情に厚く、また全然違った風土をしています。津久見市、佐伯市はまた違います。
このように、地域の歴史や文化、風土の違いに、ピンとくるような精神科医療をやりたいと思っています。でも、とても時間がかかっています。