患者様の話を聞いていると、肉親の最期を看取った病院に感謝はしていても、その後、その病院には行かなくなります。
それとか、自分や家族の事で病院で嫌な経験をしている患者様は、次の病院に行ってもなかなか私たちの事を信じてくれません。
これは当然の事で、「医原性PTSD」と言われる、病院や医師やスタッフからの言葉や態度が原因で、ご家族がトラウマを負ってしまっている症状です。
本来は、いたわられる対象だったご家族が、その機会もなく傷ついたまま病院を後にした場合に起きる後遺症です。とても深刻でかわいそうな状況です。
この関係を修復するには、医療の側がいち早く、患者様の心の傷に気づき、無理な事や嫌な事を強いていないか?内省する必要があります。