特徴のある、買い物行動から、精神疾患の診断がつくことがあります。
(あくまで私論ですので正確な判断は、正書にゆずります。)
もっとも有名な買い物癖は、強迫症の「買い溜め現象」です。
・ティシュやトイレットペーパー、ラップを何度も買い足す。
・同じ物を繰り返し購入する
・理由もなく余分に注文する
上記は、日用品や衛生品で多発します。
常に「なくなるんじゃないか?」と心配しています。
自閉症(≒アスペルガー)の特性で「ためこみ現象」もよく相談を受けます。
例えば、不登校のお子さんが部屋に立てこもって出てこない事があるとします。ある日、何らかの事情で家人が部屋に入ったら、学校からのプリントや新聞や雑誌をきれいに小積んでいるのに出会うことがあります。
プリントや雑誌の切れ端、カタログ、チラシ等を使用目的がなく「いつかもう一度読むだろう」と取っておくことに価値を感じるのです。
ジャンル別に色や形で区分けしたり、小積んだりします。
面白いエピソードが家人から出ることがあります。「勝手に触ったら怒るのです」「『勝手に部屋に入って触らないで』と怒るのです。」
つまり、子供が安心感の為に行っている強迫行為を家の人によって、「ぶち壊しにされた」と勘違いしてひどく逆上するのです。
そのため、放置するようになると「ゴミ屋敷」になることがあります。(「ゴミ屋敷」になる人は、結果は破綻していても、思考プロセスは真面目です)
ADHDのショッピングの特徴に触れておくと、注意散漫から色々なものに目がいくので、「衝動買い」が起きるでしょう。
多くの場合、支出のコントロールが難しいので浪費になり、後悔します。
このように、買い物ひとつとってもメンタルヘルスの状態は明らかになってくるものです。