私の外来を通してですが、自由な社会なのに、どこか縛られていっている感覚を感じる時があります。
全体が世論とSNSに縛られており、「完璧主義が権力を握っている」ように感じる時があります。
例えば、職場も学校も「ネガティブな印象」はダメ、「幸福・健全・クリーンなイメージ」ばかりが称賛されます。
そんな無言のルールがあって、それを気にして生きていかないとならない息苦しさを感じるのです。
学校や職場が、ちょっとした刑務所みたいな感じになって、モラルの集団監視をしていて、互いに監視しあい、ルール違反をした個人は組織から隔離されても仕方ない空気が流れていて、身震いする瞬間があります。
子どもや若者は、そんなに立派な人間でなくても良いんです。
もっと失敗だらけで恥ずかしい青年期であっても良いと私は思うんです。
※ミシェル・フーコー(1926年-1984年、フランスの哲学者、思想史家、作家、政治活動家、文芸評論家。)より影響を受けています。