大人の発達障害の診断を求められたとき、診察室で意識していることは、
「こちらの言わんとする事を、察して話してくれているか?」でしょうか。つまり、推測した会話が出来る方なのかどうか?を診ています。
”他人の気持ちを推し量りながら会話する”ということは、発達特性の人にはちょっと難しいです。
この先にADHDとASD(自閉性障害)の鑑別がありますが、どちらも、「治療する」というよりは「適所適材を一緒に考えて、学校や職場で心に傷を負わないようにしましょう」というのが、最近の治療スタイルでしょうか。
お薬は応急処置ですので、とらえ方のほうが大事になります。