医師になりたい夢をもって外来をたずねてくる若者がいます。
先日もわたしが学生時代に家庭教師をしていた高校生が、卒後、医師になり、千葉県からわざわざ、たずねてきてくれました。 家庭教師でみた子どもや、元患者さんであった子どもたちが立派な医師になるのを見るのは、本当にうれしいものがあります。
さて、もし、今勉学中の諸君で、将来、医学部にいきたいと思い、あるいは医者になりたいと思うならば、次にあげる2冊の本を、是非、手始めに読んでほしいのです。
このことは、医師を目指すものが、医学部の実地教育だけで満足することなく、医師である前に、少なくとも社会で紳士たるに相応な教育を自分に課して欲しいと思うからです。
具体的には、就寝前の30分は必ず本を読んでいただきたい。 朝、起きたときに、ベッドサイドに本が広げたままの生活が、医師には普通であり、好ましいと思います。 ベッドサイドの読書が生涯の生活習慣になることを、是非、若いうちから実践してほしいのです。 この積み重ねが、月に4冊の読書になり、一年で驚くくらいの読書量となり、学生諸君の大きな力になること信じて疑いません。
(1) 城砦 クローニン
(2) パッチ・アダムスと夢の病院 パッチ・アダムス