医学生とアスペルガーは
昔から切っても切れない関係にあるでしょう。
推定ですが3割近くの医大生が傾向を持つのではないでしょうか。
受験勉強を始めるとはっきりした目標ができてきます。
ゴールがみえると、アスペルガーの子にとっては、
集中しやすい状況ができるのです。
社会性とイマジネーションに乏しく、かつ、
記憶力と集中力が高いタイプの子にとって、
目標をもつことで、一心に勉強に集中ができ、
偏差値が上がることで、自分にも自信が持てるようになります。
そのため理数系に強いアスペルガータイプの子どもは一定の割合で
医学部に入学してきます。
では、彼らが卒業して家庭を持つとどうなるのか、ここでは、
医師の妻から受ける相談をまとめてみました。
(1) 融通がきかない→怒鳴る
(2) 仕事と家庭サービスを平行できない
(3) 家族がいても1人になりたがる
(4) 意外に混乱しやすく、すぐにパニックになる
が代表です。強い責任とストレスも原因にあるでしょう。
患者の側から受ける愚痴としては「わたしの主治医の先生はパソコンの
画面ばかり見て、私の目をみてくれません」が圧倒的に多く 「説明がない」など
いずれも発達の偏りを感じさせる相談となっています。
アスペルガー的傾向をもつ医学生にとり診療科の選択は、
その特性から『一人で静かにできる仕事』を選び、『対人接触の少ない、あるいは、
定型化した会話で事足りる診療科』を選びたくなるので、
『麻酔科・放射線科・眼科・耳鼻科』に多くみられるように思います。
(逆に言うと特性に合うと成功する先生も多くいます)。
基礎医学など職場環境の変化が少なく対人関係の制限された領域
で成功する先生もいます。
“じゃあ、おまえの精神科はどうなんだ?”と聞かれると、
“3割の先生は普通です”と答えるようにしています。
すると、相手も “そうですよね” とニッコリ笑って言うので、
私も笑って、そういうことにしています。