言葉にも強弱がありますが、たまに強い言葉をつかわれる方に出会います。
たとえば教育の分野だと「暴力事件」 とか 「暴行事件」 などの言葉。
職場でしたら 「パワハラ」 「セクハラ」 (今ではもう普通ですか?)
ご家庭でしたら 「虐待(ぎゃくたい)」や「DV」 「脅迫」、
ちょっと留守にすると 「失踪(しっそう)」 や 「行方不明(ゆくえふめい)」 などです。
いずれも間違ってはいませんが事実に対し使用する言葉や語気が強すぎるかたがいます。
これは自閉的傾向をもつかたの特徴で、少年期に始まり老人まで続きます。
言葉には、それぞれ濃淡や強さ、弱さがあり、人はその場にふさわしい言葉を
自分の辞書から選んで使います。 そのときイマジネーションや社会性にズレがあると
意外な言葉や強すぎる言葉を選んでしまい相手を傷つけます。
「子供を虐待してしまう」という若いお母さんからの相談をいただきますが、
ほとんどの例で子供にも夫にも 「言ってはいけない一言」 を言っています。
これは偶然ではなく、彼女らは言い過ぎを自分で止められないことに悩んでいます。
「ストレスが重なる→ 被害的解釈→攻撃性に転じる→言い過ぎる」 の一連の流れが
確立しており、軽度発達障害をもたれる方に観察できる行動の法則です。
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