社会全体が即戦力を期待する時代になって久しい。
そのため若いひとを雇用するよりは、経験豊かな中高年を再雇用するほうが会社にとって
メリットは大きい。
外来で1年から数年おきに職を変える若者に出会うことは、決して稀ではない。
会社が、3か月や半年、1年くらいで若いひとたちを評価し即戦力を求めていくと、
要領の悪い新人は次々と辞めていくことになる。すなわち定着率の低い職場だ。
そうすると顧客はどうなっていくだろうか? 担当者が次々と変わる会社では顧客も離れるであろう。すると売り上げは落ち経営が傾くという悪循環に陥っていく。
会社が若い社員に即戦力を期待するのもわかるが、10年かけて育てる気構えがないと、
いずれ経営は下火になっていくだろう。
10年というスパンで人をみてあげれば、最初の2~3年は気にならないものだから。
ただし、新人のほうにも謙虚さや素直さが求められるのは言うまでもない。
これがなければ3か月で切ってあげてほしい。来春の再試験や再就職に間に合うように。
それが親心だから。
だが現実は厳しい。ある経営者にはこう言われた
「先生、明日の100円よりも今日の10円ですよ」 と。 この現実も認めざるえをえない。