明治の時代に、この日本が、欧米諸国に追いつこうとして近代化を進めた時期がありました。 その近代化の原動力となった明治人たちのなかに、四国、愛媛に生まれ日本騎兵隊を育てた秋山好古と、日本海軍の戦術を確立し日露戦争を勝利に導いた秋山真之、
俳句・短歌の革新を成し遂げた正岡子規の3人がいました。
彼らは、ひょっとして、当時の日本のどこにでもいる普通の若者たちだったのかもしれません。 彼らは、若き日に学校生活や友人関係に悩み、浪人や留年、不本意な転校を経験し、働きだしてからは、組織のなかでの葛藤を体験しますが、いつのまにか、未完成の国家と自らの姿とを重ね合わせ、専門性のなかで国創りの一端を担う気概をもって、それぞれの夢を確立していきます。
2009年秋からNHKで始まる、坂の上の雲は、ただの戦争の賛美ではなく、この国の、
子供と若者に、彼らの内に秘められ、彼ら自身が、まだ気づいていない、将来の可能性を見出してくれるはずです。
NHKスペシャルドラマ 『坂の上の雲』2009年11月29日(日)https://www.nhk.or.jp/matsuyama/sakanoue/