不登校の子どもやリストラにあったサラリーマン(休職中の労働者も)を診ていると、
見栄を張ったり、世間体を気にして苦しんでいる姿によく出会います。
このような方たちに共通しているのは、人目を気にし、自分にこだわるあまり、自意識過剰になっていることです。 こうなると、もう本人はつらいばかりで、いろいろ迷っては人を恨み、自分を恥じ、人目を避けて孤独になっていきます。
すでに今の場所は、自分らしく学んだり、働いたりできる場所ではないのに、見栄や世間体に縛られ、正しく前を見ることができなくなっているのです。
見栄とは過去の自分であってvanity(虚栄)。世間体は被害妄想か関係妄想にすぎません。 過去の自分にとらわれ身動きができなくなり絶望するくらいなら新しい世界に飛び出すほうがましです。
いままでいた学校や会社にこだわるのは、実は、自分に実力がなかった証拠。だから、この手のタイプの人たちは、学校や職場を休んでいる間でも、勉強や努力をしません。
新しい出会いやチャンレジの場を求めて、転校先を探したり、求職活動もしません。
逆に、心に秘めたもののある人は、大人であっても、子どもであっても何かが違います。
困ると手がかりを求めて、一心不乱に勉強を始める。そして人に会いにいきます。
そんな姿をみると周囲の気持ちは自然に尊敬に変わります。そうなると自然に結果や運もついてくるので、新しい学校や職場の面接にも合格し友達もできていくのです。
今、一歩を踏み出せないという人がいたら、実は、本当はあなたの心に見栄や世間体が居座ってはいないか、右手を胸に当てて自身に問ってみることをお勧めします。