開業して一番驚いたのは、男女問題の相談の多かったことでしょうか。
開設4日目に最初の相談を受けていらい、診療科の標榜名を、【不倫・離婚専門外来】と書き換えたくなるくらいご相談を受けてきました。
(*わたしどものクリニックは、栄養や子どもの学校問題が専門と思っているかたが多いのですが、実際の相談件数は男女問題のほうが多いのです)
大学病院や国立病院の精神科外来をお預かりしていた頃は、このような相談は稀(まれ)でしたが、開業すると、まさになんでもありの世界です。
しかも、よりによって自分の苦手な分野です。正直、困り果てました。
ですが、何度もお話をうかがっているうちに、ある一定の法則があることがみえてきました。
そして、いつのまにか男と女の問題について、それまであった偏見がなくなってきたことに気づきました。
要は、男と女に答えはないのです。社会で名のある紳士でも、本気で女性を好きになればストーカーになりえますし、女性もまたしかりです。 結婚をして不幸になる人もいれば、離婚をして幸せになる人もいます。 ただ、不倫も離婚も条件闘争はいただけませんね。
本気で悩み腹をたててこられる方は、それなりにみんな立ち直っていかれます。