新年の最初の仕事は、この年末に突然息子さんを亡くされた御両親のお話をうかがうことから始まりました。
新年に自分の死について考える機会を与えてくださった、ご家族に心から哀悼と感謝の意を表します。
この世に生まれたからには、誰しも、いつかは死を迎えますが、日頃の生活のなかで、それを深く考えることはほとんどないと思います。 わたしがこの仕事に就いて良かったと思うのは、そういう人の『生』と『死』の両方のお話を聞くことができるからです。
わたしの人生もすでに半分過ぎており、生物としての役目も薄まり、いつかは死を迎えますが、自分の持ち時間を考えたとき、あれもこれもと欲張ってもいられなくなってきました。
そういう意味から自分自身の整理を日々うながされるのが、私の就いた仕事なのだと思います。 これからも、一人ずつ、相談者のお話をおうかがいして、気持ちの整理のお役にたてること。 これがわたしの仕事になります。
まだまだ遠く努力は続きます。