2月から3月は、双極症の躁状態の好発期だと2回にわたり説明しましたが、その特徴は、なんと言っても「突発的なショッピング」です。
躁状態の時だけ、高額な商品や贅沢な商品を購入します。また、よくあるのが、たった1回しか利用しないのに、高額な商品を通販で買うなどです。
参考までに、躁状態と見分けの難しい、アスペルガーを含めたASDのショッピングの特徴は、「明確な目的を持つこと」です。同じ大金を使うにも、「リスト」と「ルーチン化された行動」すなわち、いつも同じブランド、同じ銘柄、同じ種類を繰り返し購入します。これが特徴です。
双極症のショッピングは、躁状態でないとき、普段は何もありませんが、自閉症性の方は明確な目的を持つと、とことん買います。ここが違いです。
参考までに、うつ病のショッピングは最低限のものしか買いません、「少ない」が特徴です。また、不安症のショッピングは「決め切らない」のが特徴で決断に時間を要し、何度も見に行き、その場で決め切らず、結局2年後に買います。
強迫症では、ショッピングにも完璧を求めるでしょう。そして特徴は、購入後に自宅に帰ってから、業者に確認の電話を入れ、返品や交換を求めることでしょう。
それが、認知症だと、同じものを何度も買います。
余談になりましたが、主婦のショッピング依存などは可愛いものです。何かを買うことで、一時的な気分の高揚や安定感を得るだけですので、私にとっては放置の対象です。
このように、買い物一つとってもメンタル症状はわかりやすく出ますので、若いお医者さんや看護師さんは研究すると面白いと思います。