休職の判断は労働者と主治医ですが、復職の判断は職場に専決権があります。
そのため、職場が描く労働者の復職イメージを私が思い浮かべることが出来ることが、とても大切になります。
あくまで私の判断の仕方ですが、
お勤めの会社のこれまでの休職者の復職状況(受け入れ状況)、人事労務、産業医のこれまでの傾向を頭に思い浮かべます。次に最近の情報(業界の景気など)を頭に入れます。
こうすることで、職場の求める復職イメージを掴むことができます。そうすると、目の前の患者さん(労働者)の復職イメージとのズレを頭の中でビジュアルに描くことが出来ます。
多くの場合、このズレ、例えば「職場が自分を必要としている」「辞めたらみんなに迷惑をかける」「職場にはお世話になった」等、患者さんの職場への「片思い」が多く、このお互いの感覚のズレを患者さんが私に説明できるようになれば、高い確率で職場の人事や産業医を納得させられるだろう、という地域の特性に基づいた私の15年の経験があります。