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大分市 大在地区の心療内科/精神科(精神科専門医研修施設)

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パニックを静める⑧ 完結編

不安や緊張からくる 【過食】 を静める方法として、
患者さんに【糖質制限】を紹介するようになって7年がたっています。

最近では【糖質制限】の概念も一般にひろがり、本もたくさんでています。
なかでも京都の高雄病院は入院して糖質制限を行っていますし、
福岡市の木村専太郎先生はこの治療法の理論上と実践上の大家で、
わたしも指導を受けています。

方法はいたってシンプルで、チョコレート、缶コーヒー、ジュースなど
甘い食品を中止し、ごはん・ぱん・麺など炭水化物の代わりに、
肉・魚・卵・大豆など、たんぱく質をとるだけです。
1日3食とし、そのうち【1回だけ糖質制限】することから開始します。
【1食の糖質制限】から入るのがよく、慣れてきたら、
2食のダイエットに入るようにします。
わたしは朝か夕のどちらかをステーキにし、昼をオカズのみにしています。
次第に身体の調子がよくなりますので【糖質制限は楽しさと目標】に変わります。
衝動的におやつを食べたくなったときにはチーズ、豆類、ゆで卵などの卵料理、
プレーンヨーグルトをお勧めしています。

患者の側から【糖質制限】が不評な理由として、米を主食とし、ご飯好きな日本人には、
お米に愛着があること。それ自体は正しいことですので、
お米については調理法を指導するようにしています。
しかし、お菓子・パン・うどん・ラーメンと炭水化物中毒の人には、
タバコやアルコール中毒の世界と同じ、好き嫌いの世界だと考えているので、
一応糖質制限をお勧めしますが、あくまで個人の自由であるので、
無理にそれ以上は勧めません。しかし、元気で不安のない生活を送りたい方は、
まず一食からでも【糖質制限】を開始されてみてください。

今回の【糖質制限】をもちまして、一連の【パニックを静める①~⑧】を、
完結とさせていただきます。ここまでお読みいただきありがとうございました。
パニック障害につきましては、新しい領域ですので、またどこかでご紹介させてください。

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