前回からの続きで “誰にでも起こる可能性のあるパニック障害”
についてお話しします。
といっても、まったく健康な人がある日突然 パニック障害になるわけではなく、
多くの患者さんには発症の誘因となるストレスが認められます。
男女を問わず、仕事についているかたは仕事の納期や期限に追われる状況が
もっともパニック発作を発症しやすくします。
既婚の女性では夫からの言葉の暴力や無言の精神的圧迫が
発症の原因となっていることが多く、続いて嫁姑・同居の問題と続きます。
若い人では上司からの叱責や職場の同僚との関係が影響しているなどあります。
ただし、ここにあげた精神的ストレスはあくまで誘因であって、
この誘因だけで健康な人がパニック障害になるわけではありません。
わたしの経験では食生活の乱れや栄養不足は大きな土壌になっているように観察します。
次回は、この食生活の問題についてお話ししたいと思います。