恋にも仕事にも終わる時がきます。
ですが、この“終わり”の概念は、すごくわかりにくいので、
それがなんとなくわかる人と、はっきり言われないと、
わからない人がでてきます。
終わりの概念は曖昧で抽象的ですので、ひとつの事に納得しないと
次のことに進めないアスペルガー症の特性をもつ人にとり、
なかなか、次の行動にシフトすることが困難です。
例えば、いつまでも昔の恋をひきずるかたや、
ストーカーをやめられないというかた、
いったんゲームや漫画を始めるとやめられない中高生、
いつも話が長引くひとや、メールが長文になりがちなひと、
何度も電話をかけるひと、などいろんな姿で表現されるでしょう。
面談の場面でしたら、終わってもなかなか部屋から出て行こうとしないとか、
終わりの頃になり 「それでは今日は、これで」 という段取りになってから、
「あの~1つ聞いてもいいですか?」から始まり、「もう1ついいですか?」
と質問されるかたなど、わかりやすい例だと思います。
そういうかたは、終わりの概念を日頃からつくっておく、
時間の構造化を日頃からきちんと練習しておく必要があるんです。