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大分市 大在地区の心療内科/精神科(精神科専門医研修施設)

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“完全主義”と“安全主義”

3月は卒業シーズンだ。
式辞をお願いされた学校があり、どうしても
実社会を意識したメッセージの必要性があるので、考えていたら、
不登校やサラリーマンの出社困難と関連の深い “完全主義” に行き当たった。
次のようなことを考えており、式までにまとめたいと思う。

現代のわたしたちの社会はすべての変化がとても速いペースで進んでいる。
ある意味でジェット・コースターに例えられる。
だが、人間の慣性はそんなに昔から変わるものではないから、
世の中の変化が速ければ速いほど、逆に、より耳を閉じて
小さな自分の世界にのみ関心を向けてしまう人々もでてくる。
異文化や外部との関わりを避けながらも、情報を欲しがりネット利用している人は
きっと、どこの学校でも職場でも多いにちがいない。
より慎重に、確認をし、リスクを避け、安全なほうを選ぼうとする、
その際に大切なのは “人からどう見られるか”  だ。
すべてのリスクをさけ完璧を期したいと願う子供や大人のなんと多い事か!
だが、実社会も実生活も、きれいごとではすまされないことのほうがはるかに多く、
ウソや欺瞞は現実には存在しているので、思考上の完全主義は、いつか崩れる。
その時、現実から逃げて引きこもるか、一皮むけるかで、その人の人生は変わる。
“完全主義”はリスクを避けるために、しばしば職場では“安全主義”や

“過度な片づけや整理整頓の励行”という形であらわれることもある…
【以下、卒業式につづきます】

 

 

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